2025/08/04
北海道・厚真町の大地。春は土の香りが広がり、冬は一面の雪が音を吸い込むように静かになるこの地で、一風変わった養豚が行われています。

豚たちは、まるで放課後の子どものように走り回り、日差しを浴びながら寝そべり、好きな時にだけ餌を食べる。そこにあるのは、「アニマルウェルフェア」という言葉が浸透するずっと前から続けられてきた、“豚のしあわせ”を考えた飼育スタイルです。
ある職人は、娘が読んでいた本の一節に目を留めました。
「ソーセージは添加物がたくさん使われているので、食べ過ぎには注意しましょう」
それは、長年ソーセージづくりに関わってきた父にとって、ショックとともに“問い直し”のきっかけとなりました。

結着剤も発色剤も使わずに、本当においしいソーセージは作れるのか? そんな疑問を解いてくれたのが、北海道・希望農場の“放牧豚”との出会いでした。
赤身の味が濃く、脂はあまくてしつこくない──放牧豚の持つポテンシャルを最大限に活かすため、調味料はごくわずか。徳島県産の和三盆、伊豆諸島の伝統塩「海の精」を使い、職人が一つひとつ丁寧に腸詰めし、桜のチップでスモークしています。

「豚肉のおいしさが素直に感じられる」と言ってもらえる味にたどり着くまで、試作は何度も繰り返されました。
ファーマーズファクトリーの工場は、屠畜場や空港にもアクセスの良い北海道・恵庭市に位置し、原料の鮮度を損なうことなく製品化する理想的な環境です。
2018年には地震で大きな被害を受けた厚真町の希望農場も、今では再び、豚たちが元気に駆け回る風景を取り戻しています。無添加のソーセージづくりは、自然と動物、そして人の支えで続いています。
食の安全とおいしさ、どちらも妥協しないソーセージ。 その背景には、50年にわたって豚と向き合ってきた人々の“想い”が詰まっています。
あなたもぜひ一度、北海道の大地が育んだ「無添加でも驚くほどおいしい」ソーセージを味わってみてください。